「モノ」で叶える
スマートな暮らしを後押しするメディア
公開日:2025.06.23
ポータブル電源で電子レンジは使える?選び方のガイドと注意点
停電中や電源がない環境でも家電の使用を可能にする「ポータブル電源」。名前は知っている方も多いと思いますが、実際ポータブル電源がどの家電を動かせるのかを熟知している方は少ないはず。そこで今回は、生活に欠かせない「電子レンジ」にフォーカスします。 ポータブル電源で電子レンジを使うための基礎知識から、最適なポータブル電源の選び方、具体的な活用シーン、注意点まで、あなたの疑問を解消するために徹底解説します。
目次:

あなたに最適な一台を
速い、パワフル、長寿命。
Ankerのリン酸鉄ポータブル電源シリーズ。
ポータブル電源で電子レンジは使える!ただし注意点も
結論から言うと、適切なポータブル電源を選べば、電子レンジを使用することは可能です。 しかし、すべてのポータブル電源ですべての電子レンジが使えるわけではありません。電子レンジは消費電力が大きい家電であり、特に「起動時」に大きな電力を必要とするため、ポータブル電源の性能が非常に重要になります。
電子レンジの「消費電力」と「起動電力」の違い
電子レンジをポータブル電源で使う際に最も重要なのが「電力」の理解です。 電子レンジの仕様を見ると「定格消費電力」という記載があります。これは、電子レンジが安定して動作している時に消費する電力の目安です。
例えば「定格消費電力1000W」とあれば、運転中に約1000Wの電力を使い続けると考えて良いでしょう。
しかし、注意が必要なのは「起動電力」です。電子レンジは、起動の瞬間に、定格消費電力よりもはるかに大きな電力を必要とします。この起動電力は、定格消費電力の1.5倍から2倍以上になることも珍しくありません。ポータブル電源を選ぶ際は、この「瞬間的な電力」に対応できるかどうかが鍵となります。
「設定のワット数」と「消費電力」はちがう
多くの方が勘違いしやすいポイントですが、電子レンジの「500W」や「600W」といった温め設定の数値は、実際に消費する電力 (消費電力) ではありません。これはあくまで食品を温めるために使われるエネルギーの強さ(出力)を示しています。
電子レンジは、食品を温める以外にも、内部のファンを回したり、ライトをつけたりするために電気を使っています。そのため、実際の消費電力は、設定のワット数よりもはるかに大きくなるのです。
一般的な家庭用電子レンジの場合、およそ1000W〜1500W程度の消費電力が必要になります。思ったよりも大きいと感じませんか?
お持ちの電子レンジの正確な消費電力は、本体の側面や背面に貼られているシール (銘板) や、取扱説明書で確認できます。一度チェックしてみてください。
ポータブル電源の「定格出力」と「最大 (瞬間) 出力」が重要
まず、ポータブル電源のスペックで確認すべきは「定格出力」と「瞬間最大出力 」の二つです。 定格出力とは、そのポータブル電源が安定して供給し続けられる電力の大きさ (W) を示します。 電子レンジの「定格消費電力」が、ポータブル電源の「定格出力」の範囲内に収まっている必要があります。
一方、最大出力は、短時間であれば供給できる電力の上限値です。これが電子レンジの「起動電力」を上回っている必要があります。
つまり、電子レンジを使うためには、「定格消費電力 < ポータブル電源の定格出力」かつ「起動電力 < ポータブル電源の最大出力」という2つの条件を満たす必要があるのです。どちらか一方でも満たせない場合、電子レンジは起動しないか、途中で停止してしまう可能性があります。
Ankerのポータブル電源で確認
製品 | 定格出力 | 瞬間最大出力 |
---|---|---|
Anker 521 Portable Power Station (PowerHouse 256Wh) | 300W | 600W |
Anker Solix C800 Portable Power Station | 1200W | 1600W |
Anker Solix C1000 Portable Power Station | 1500W | 2000W |
Anker 767 Portable Power Station (GaNPrime PowerHouse 2048Wh) | 2000W | 2400W |
Anker Solix F3800 Portable Power Station | 5000W | 7500W |
東日本 / 西日本で違う?電源周波数 (50Hz / 60Hz) の適合を確認しよう
日本の家庭用電源は、東日本では50Hz、西日本では60Hzと周波数が異なります。多くの家電製品は50Hz / 60Hz共用 (ヘルツフリー) になっていますが、古いモデルや一部の電子レンジでは、どちらか一方の周波数にしか対応していない場合があります。 ポータブル電源側も、出力する周波数が50Hz固定、60Hz固定、あるいは切り替え可能なモデル、両対応のモデルなど様々です。 使用したい電子レンジとポータブル電源の周波数が適合しているか必ず確認しましょう。
何分動かせるかを計算してみよう
ポータブル電源で電子レンジを使用する際、実際に何分間使用できるのかは気になるポイントです。これはポータブル電源の容量と電子レンジの消費電力から計算することができます。
稼働時間 (h) = ポータブル電源の容量 (Wh) × 0.8 ÷ 冷蔵庫の消費電力 (W)
ポータブル電源の容量を確認
ポータブル電源の容量は、「Wh (ワットアワー) 」という単位で表されます。これは「W (ワット) 」と「h (時間) 」を掛け合わせた値で、バッテリーに蓄えられている電力量を意味します。分かりやすく言えば、「1時間に使用できる電力の大きさ」ということ。例えば、300Whの容量なら、理論上300Wの電力を1時間使用できる計算になります。
ただし、ポータブル電源から家電へ給電する際に電力ロスが発生する事から、ポータブル電源容量全てを使う事ができません。電力ロスを考慮する場合は、容量のWhに80%を掛ければ実際に使用できるポータブル電源の容量がわかります。
計算してみよう
例えば、消費電力が1000Wの電子レンジを、1000Whのポータブル電源で動かす場合、理論上は次のような計算になります。
1000Wh × 80% ÷ 1000W = 約48分 (※)
理論上、1000Whのポータブル電源では800Wの電子レンジを約60分稼働させることが可能です。
(※) 理論値のため、実際の稼働時間とは異なります。
「温め1回」でどれくらいの容量を使う?
実際に電子レンジを使うシーンを想像して、必要な容量を考えてみましょう。
【シーン1】キャンプの朝食で、コンビニの冷凍パスタを温める
・電子レンジの消費電力:1300W
・温め時間:5分 (約0.083時間)
・必要な容量:1300W × 0.083h = 約108Wh
【シーン2】災害時、家族3人分のレトルトごはんを温める
・電子レンジの消費電力:1300W
・温め時間:2分 × 3人分 = 6分 (0.1時間)
・必要な容量:1300W × 0.1h = 約130Wh
こう見ると、1回の温めに必要な容量はそれほど大きくないように思えます。しかし、忘れてはいけないのが、ポータブル電源の用途は電子レンジだけではないということです。 スマートフォンの充電、LEDランタン、扇風機、電気毛布など、他の家電も同時に使うことを考えると、容量には十分な余裕を持たせておくことが大切です。
電子レンジを動かすためのポータブル電源の選び方
電子レンジを動かすためのポータブル電源を選ぶには、いくつかの重要なポイントがあります。以下に、具体的な選び方のポイントを詳しく解説します。
ポータブル電源の出力
先ほど確認した通り、電子レンジを動かすためのポータブル電源を選ぶ際、最も重要なのはポータブル電源の出力です。出力については、定格出力と瞬間最大出力の両方を考慮し、定格出力が電子レンジの消費電力よりも高い値、かつ瞬間最大出力が電子レンジの起動電力よりも高い値であるポータブル電源を選びましょう。
電子レンジ以外の電化製品も同時にポータブル電源から給電する場合は注意が必要です。例えば、消費電力が600Wの電子レンジと消費電力が300Wのホットカーペットを使用する場合は合計値である900W以上の定格出力が必要となります。
ポータブル電源の容量
容量に関しては、電子レンジの使用時間を考慮して選択します。電子レンジの消費電力を確認の上、何時間使用するかを想定して必要なワットアワー (Wh) を検討しましょう。出力と同様に他の電化製品も同時に給電する場合は、消費電力の合計値で計算してください。
安全性と耐久性
ポータブル電源の安全性と耐久性は、特に電子レンジのような大電力を消費する機器を使用する場合、非常に重要です。本体の安全性に関しては、バッテリー劣化による発熱を防ぐ機能が備わっているかが重要です。また、万が一のトラブルに備え、保証期間やアフターサービスが充実した製品を選択することが望ましいです。Ankerのポータブル電源はバッテリーの安全性を証明する最も厳しい試験と言われる「釘刺し試験」に合格し、高い安全性を備えています。さらに、業界トップクラスの最大5年保証 (※1) に加えて、自社コールセンターの専門スタッフによる安心のカスタマーサポートやご使用済みポータブル電源の回収サービス (※2) を実施しており、安心して長期で使用できます。
(※1) 2022年3月23日時点、Anker調べ。Anker Japan 公式オンラインストア会員を対象に、通常18ヶ月の製品保証を5年へ自動延長いたします
(※2) ポータブル電源回収サービスは、弊社製品限定、送料はお客様ご負担となります
充電方法と速度
電子レンジは消費電力が高いため、ポータブル電源への充電方法と速度は実用性を大きく左右します。まず、コンセントからの充電速度に注目しましょう。特に重要なのは急速充電に対応しているかどうかです。「Anker Solix C1000 Portable Power Station」は急速充電に対応しており、独自の急速充電技術HyperFlash™️により100%満充電までわずか58分 (※) で済みます。
(※) 20°Cのテスト環境下におけるAnker調べ。専用アプリで超急速充電モード設定時。通常モードでは約90分です。外気温や使用環境により充電時間は異なる場合があります
またソーラーパネルからの充電に対応している場合、屋外や災害時で電源確保が難しい状況でも、ポータブル電源充電が可能です。例えば、Ankerの「Anker Solix PS200 Portable Solar Panel」は最大200Wの発電性能を備えております。容量が768Whである「Anker Solix C800 Portable Power Station」を約4時間 (※) で満充電にできる性能です。充電するポータブル電源の容量によって最適な発電性能も異なりますので、ポータブル電源の容量を加味した上で検討するのがおすすめです。
(※) 天候や使用環境により実際に発電できる電力量は大きく変化するため、時間は異なる場合があります

あなたに最適な一台を
速い、パワフル、長寿命。
Ankerのリン酸鉄ポータブル電源シリーズ。
おすすめのポータブル電源7選
【予約販売】Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Station

すべてにちょうどいい、世界最小クラス (※1) のポータブル電源。
ベストセラーモデルAnker Solix C1000が、持ち運びやすさ、充電時間AC出力、寿命の全方位で進化した次世代モデル。1000Wh以上の大容量はそのままに、世界最小クラスのコンパクトさ※1と、前モデルから約12%の軽量化を実現。Anker独自の急速充電技術HyperFlash™で世界最速※2の約54分で満充電可能。コンパクトながら1550Wの定格出力で、一般的な家庭で使用する電化製品の99%※3を稼働できます。キャンプや車中泊はもちろん、DIYなどのお家での日常使いなど、防災だけでなく様々なシーンで活躍する1台です。
※1 容量1000Wh帯において。20℃のテスト環境下で専用アプリの超急速充電モード設定時外気温や使用環境により充電時間は異なる場合があります。2025年5月時点Anker調べ
※2 20℃のテスト環境下におけるAnker調べ、専用アプリで超急速充電モード設定時 外気温や使用環境により充電時間は異なる場合があります ※3 一般家庭で使用されるAC100V対応の家電を対象とした場合、Anker調べ
製品詳細を見る Amazonで購入
Anker Solix C1000 Portable Power Station

欲しい機能全部入りの大人気ポータブル電源
スマホより速い充電時間とコンパクトさを実現したAnker Solixシリーズを代表する大容量ポータブル電源の人気モデル。独自の急速充電技術HyperFlash™️により100%満充電までわずか58分。90%以上の家電を動かすパワフルさで、定格は家庭用コンセントと同じ安心の1500W。さらに独自技術SurgePad™️により消費電力2000Wまでの家電に複数同時給電が可能。
製品詳細を見る Amazonで購入Portable Power Station 1000

Snow Peakモデルのポータブル電源
AnkerとアウトドアブランドSnow Peakが共同開発。これ一台であなたのキャンプライフをより豊かに彩るスペシャルなポータブル電源です。
製品詳細を見る Amazonで購入Anker Solix C800 Plus Portable Power Station

防塵・防水機能搭載のライト付属モデル
768Whの中容量帯ながら1200Wの高出力で幅広い家電に対応かつキャンプライト搭載型モデル。独自の急速充電技術HyperFlash™️により100%満充電までわずか58分。業界最高水準の高出力で、電気ケトルやドライヤーなど消費電力の高い電化製品も利用可能で、1200Wを安定して出力できるパワフルな一台。
製品詳細を見る Amazonで購入Anker Solix C800 Portable Power Station

製品上部に収納スペースを搭載したモデル
768Whの中容量帯ながら1200Wの高出力で幅広い家電に対応したモデル。独自の急速充電技術HyperFlash™️により100%満充電までわずか58分。業界最高水準の高出力で、電気ケトルやドライヤーなど消費電力の高い電化製品も利用可能で、1200Wを安定して出力できるパワフルな一台。
製品詳細を見る Amazonで購入Anker 767 Portable Power Station (GaNPrime PowerHouse 2048Wh)

高出力かつ超大容量を兼ね備えたモデル
2048Whの超大容量と2000Wの高出力を兼ね備えた長寿命ポータブル電源。持ち運びやすいキャスター付きで、直径約12cmの大型ホイールとで段差をこえるため、路面状況を気にせず移動できアウトドアや災害時の悪路での運搬も簡単。家族や友人など大人数で利用可能な13ポートを搭載し、13台まで同時に充電・給電が可能な一台。
製品詳細を見る Amazonで購入Anker Solix F3800 Portable Power Station

EVにも給電が可能なシリーズ最高峰モデル
合計最大5000W出力と3840Whの容量を誇るAnkerのポータブル電源の最高峰。3840Whで停電時に必要な電力を丸一日分まかなえる超大容量かつ、合計最大5000Wを誇る出力で、消費電力の大きな家電にも同時に複数給電が可能。200V出力対応で、一般的な家電だけでなく大型エアコン、大型電動工具など業務用の高電圧機器にも電力を供給できるパワフルさを備えた一台。
製品詳細を見るRECOMMEND
編集部のおすすめ
2025.07.02
PICKUPS
ピックアップ記事
あなたの生活を
より快適で、スマートなものに。
オンラインストアはこちらから!
ANKER
MAGAZINE
「モノ」で叶える
スマートな暮らしを後押しするメディア
Empowering Smarter Lives
アンカーマガジンは、“充電”のグローバル・リーディングブランド「Anker」、オーディオブランド「Soundcore」、スマートホームブランド「Eufy」、スマートプロジェクターブランド「Nebula」の製品やテクノロジーなど、皆さまの暮らしを豊かにする情報をお届けします。