公開日:2026.07.14
ポータブル電源で電子レンジは使える?選び方のガイドと注意点
停電中や電源がない環境でも家電の使用を可能にする「ポータブル電源」。名前は知っている方も多いと思いますが、実際ポータブル電源がどの家電を動かせるのかを熟知している方は少ないはず。そこで今回は、生活に欠かせない「電子レンジ」にフォーカスします。 ポータブル電源で電子レンジを使うための基礎知識から、最適なポータブル電源の選び方、具体的な活用シーン、注意点まで、あなたの疑問を解消するために徹底解説します。
目次:
ポータブル電源で電子レンジは使える!ただし注意点も
結論から言うと、適切なポータブル電源を選べば、電子レンジを使用することは可能です。 しかし、すべてのポータブル電源ですべての電子レンジが使えるわけではありません。電子レンジは消費電力が大きい家電であり、特に「起動時」に大きな電力を必要とするため、ポータブル電源の性能が非常に重要になります。
電子レンジの「消費電力」と「起動電力」の違い
電子レンジをポータブル電源で使う際に最も重要なのが「電力」の理解です。 電子レンジの仕様を見ると「定格消費電力」という記載があります。これは、電子レンジが安定して動作している時に消費する電力の目安です。
例えば「定格消費電力1000W」とあれば、運転中に約1000Wの電力を使い続けると考えて良いでしょう。
しかし、注意が必要なのは「起動電力」です。電子レンジは、起動の瞬間に、定格消費電力よりもはるかに大きな電力を必要とします。この起動電力は、定格消費電力の1.5倍から2倍以上になることも珍しくありません。ポータブル電源を選ぶ際は、この「瞬間的な電力」に対応できるかどうかが鍵となります。
「設定のワット数」と「消費電力」はちがう
多くの方が勘違いしやすいポイントですが、電子レンジの「500W」や「600W」といった温め設定の数値は、実際に消費する電力 (消費電力) ではありません。これはあくまで食品を温めるために使われるエネルギーの強さ(出力)を示しています。
電子レンジは、食品を温める以外にも、内部のファンを回したり、ライトをつけたりするために電気を使っています。そのため、実際の消費電力は、設定のワット数よりもはるかに大きくなるのです。
一般的な家庭用電子レンジの場合、およそ1000W〜1500W程度の消費電力が必要になります。思ったよりも大きいと感じませんか?
お持ちの電子レンジの正確な消費電力は、本体の側面や背面に貼られているシール (銘板) や、取扱説明書で確認できます。一度チェックしてみてください。
ポータブル電源の「定格出力」と「最大 (瞬間) 出力」が重要
まず、ポータブル電源のスペックで確認すべきは「定格出力」と「瞬間最大出力 」の二つです。 定格出力とは、そのポータブル電源が安定して供給し続けられる電力の大きさ (W) を示します。 電子レンジの「定格消費電力」が、ポータブル電源の「定格出力」の範囲内に収まっている必要があります。
一方、最大出力は、短時間であれば供給できる電力の上限値です。これが電子レンジの「起動電力」を上回っている必要があります。
つまり、電子レンジを使うためには、「定格消費電力 < ポータブル電源の定格出力」かつ「起動電力 < ポータブル電源の最大出力」という2つの条件を満たす必要があるのです。どちらか一方でも満たせない場合、電子レンジは起動しないか、途中で停止してしまう可能性があります。
Ankerのポータブル電源で確認
今回ご紹介するAnkerの3製品で確認してみましょう。例えば「Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Station」は定格出力1550W・瞬間最大出力2300Wなので、一般的な家庭用電子レンジ (消費電力約1000〜1500W) を使用できる計算です。
| C1000 Gen 2 | S2000 | C2000 Gen 2 | |
|---|---|---|---|
| 定格出力 | 1550W | 1500W | 2000W |
| 瞬間最大出力 | 2300W | 3000W | 3300W |
| バッテリー容量 | 1024Wh | 2010Wh | 2048Wh |
東日本 / 西日本で違う?電源周波数 (50Hz / 60Hz) の適合を確認しよう
日本の家庭用電源は、東日本では50Hz、西日本では60Hzと周波数が異なります。多くの家電製品は50Hz / 60Hz共用 (ヘルツフリー) になっていますが、古いモデルや一部の電子レンジでは、どちらか一方の周波数にしか対応していない場合があります。 ポータブル電源側も、出力する周波数が50Hz固定、60Hz固定、あるいは切り替え可能なモデル、両対応のモデルなど様々です。 使用したい電子レンジとポータブル電源の周波数が適合しているか必ず確認しましょう。
何分動かせるかを計算してみよう
ポータブル電源で電子レンジを使用する際、実際に何分間使用できるのかは気になるポイントです。これはポータブル電源の容量と電子レンジの消費電力から計算することができます。
稼働時間 (h) = ポータブル電源の容量 (Wh) × 0.8 ÷ 電子レンジの消費電力 (W)
ポータブル電源の容量を確認
ポータブル電源の容量は、「Wh (ワットアワー) 」という単位で表されます。これは「W (ワット) 」と「h (時間) 」を掛け合わせた値で、バッテリーに蓄えられている電力量を意味します。分かりやすく言えば、「1時間に使用できる電力の大きさ」ということ。例えば、300Whの容量なら、理論上300Wの電力を1時間使用できる計算になります。
ただし、ポータブル電源から家電へ給電する際に電力ロスが発生する事から、ポータブル電源容量全てを使う事ができません。電力ロスを考慮する場合は、容量のWhに80%を掛ければ実際に使用できるポータブル電源の容量がわかります。
計算してみよう
例えば、消費電力が1000Wの電子レンジを、1000Whのポータブル電源で動かす場合、理論上は次のような計算になります。
1000Wh × 80% ÷ 1000W = 約48分 (※)
理論上、1000Whのポータブル電源では800Wの電子レンジを約60分稼働させることが可能です。
(※) 理論値のため、実際の稼働時間とは異なります。
「温め1回」でどれくらいの容量を使う?
実際に電子レンジを使うシーンを想像して、必要な容量を考えてみましょう。
【シーン1】キャンプの朝食で、コンビニの冷凍パスタを温める
・電子レンジの消費電力:1300W
・温め時間:5分 (約0.083時間)
・必要な容量:1300W × 0.083h = 約108Wh
【シーン2】災害時、家族3人分のレトルトごはんを温める
・電子レンジの消費電力:1300W
・温め時間:2分 × 3人分 = 6分 (0.1時間)
・必要な容量:1300W × 0.1h = 約130Wh
こう見ると、1回の温めに必要な容量はそれほど大きくないように思えます。しかし、忘れてはいけないのが、ポータブル電源の用途は電子レンジだけではないということです。 スマートフォンの充電、LEDランタン、扇風機、電気毛布など、他の家電も同時に使うことを考えると、容量には十分な余裕を持たせておくことが大切です。
電子レンジを動かすためのポータブル電源の選び方
電子レンジを動かすためのポータブル電源を選ぶには、いくつかの重要なポイントがあります。以下に、具体的な選び方のポイントを詳しく解説します。
ポータブル電源の出力
先ほど確認した通り、電子レンジを動かすためのポータブル電源を選ぶ際、最も重要なのはポータブル電源の出力です。出力については、定格出力と瞬間最大出力の両方を考慮し、定格出力が電子レンジの消費電力よりも高い値、かつ瞬間最大出力が電子レンジの起動電力よりも高い値であるポータブル電源を選びましょう。
電子レンジ以外の電化製品も同時にポータブル電源から給電する場合は注意が必要です。例えば、消費電力が600Wの電子レンジと消費電力が300Wのホットカーペットを使用する場合は合計値である900W以上の定格出力が必要となります。
ポータブル電源の容量
容量に関しては、電子レンジの使用時間を考慮して選択します。電子レンジの消費電力を確認の上、何時間使用するかを想定して必要なワットアワー (Wh) を検討しましょう。出力と同様に他の電化製品も同時に給電する場合は、消費電力の合計値で計算してください。
安全性と耐久性
ポータブル電源の安全性と耐久性は、特に電子レンジのような大電力を消費する機器を使用する場合、非常に重要です。本体の安全性に関しては、バッテリー劣化による発熱を防ぐ機能が備わっているかが重要です。また、万が一のトラブルに備え、保証期間やアフターサービスが充実した製品を選択することが望ましいです。Ankerのポータブル電源はバッテリーの安全性を証明する最も厳しい試験と言われる「釘刺し試験」に合格し、高い安全性を備えています。さらに、業界トップクラスの最大5年保証 (※1) に加えて、自社コールセンターの専門スタッフによる安心のカスタマーサポートやご使用済みポータブル電源の回収サービス (※2) を実施しており、安心して長期で使用できます。
(※1) 2022年3月23日時点、Anker調べ。Anker Japan 公式オンラインストア会員を対象に、通常18ヶ月の製品保証を5年へ自動延長いたします

(※2) ポータブル電源回収サービスは、弊社製品限定、送料はお客様ご負担となります
充電方法と速度
電子レンジは消費電力が高いため、ポータブル電源への充電方法と速度は実用性を大きく左右します。まず、コンセントからの充電速度に注目しましょう。特に重要なのは急速充電に対応しているかどうかです。「Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Station」は急速充電に対応しており、独自の急速充電技術HyperFlash™️により100%満充電までわずか54分 (※) で済みます。
(※) 20°Cのテスト環境下におけるAnker調べ。専用アプリで超急速充電モード設定時。通常モードでは約60分です。外気温や使用環境により充電時間は異なる場合があります
またソーラーパネルからの充電に対応している場合、屋外や災害時で電源確保が難しい状況でも、ポータブル電源への充電が可能です。充電するポータブル電源の容量によって最適な発電性能も異なりますので、ポータブル電源の容量を加味した上で検討するのがおすすめです。
おすすめのポータブル電源
ここでは、電子レンジを使えるAnkerのポータブル電源を3モデル紹介します。キャンプなどに持ち出して使うなら「Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Station」、消費電力の大きい電子レンジを他の家電と同時に使いたいなら「Anker Solix C2000 Gen 2 Portable Power Station」、常に自宅のキッチンやリビングに置いて停電に備えるなら「Anker Solix S2000 Portable Power Station」がおすすめです。
Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Station
家庭用コンセントと同等の定格出力1550W・瞬間最大2300Wで、電子レンジにも対応できる大容量モデルです。1024Whの容量があれば、温めを複数回まかなえます。
こんな人におすすめ
キャンプや車中泊に持ち出して、温かい食事を楽しみたい方

1000Wh以上の大容量はそのままに、前モデルから一回り省サイズ化し約12%の軽量化を実現した世界最小クラスのポータブル電源です。
※容量1000Wh帯かつAC定格出力1500W以上のリン酸鉄リチウムイオン電池搭載モデルにおいて。ハンドル部分を除く体積計算に基づく (2025年4月時点 Anker調べ)
定格出力は家庭用コンセントと同等の1550Wを実現。電子レンジのほか、電気ケトルやドライヤー、冷蔵庫など様々な機器を動かせます。
※一般家庭で使用されるAC100V対応の家電を対象とした場合 (Anker調べ)
独自の急速充電技術HyperFlash™により100%満充電までわずか54分。急な停電時でも短時間で充電できます。
※20°Cのテスト環境下におけるAnker調べ。専用アプリで超急速充電モード設定時。通常モードでは約60分です。外気温や使用環境により充電時間は異なる場合があります
長寿命・高安全性のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用。業界トップクラスの最大5年保証で長く安心して使えます。
※2025年11月18日時点 Anker調べ
Anker Solix C2000 Gen 2 Portable Power Station
定格2000W・瞬間最大3300Wの高出力で、消費電力の高い電子レンジも安心して使えるモデルです。2048Whの超大容量で、他の家電との同時使用や長期の停電への備えにも対応します。
こんな人におすすめ
消費電力の大きい電子レンジを、他の家電と同時に使いたい方

2048Whの大容量、家庭用のコンセントよりも大きい定格2000Wの高出力なため、停電時に3〜5人で使用しても約2〜3日間※の電力供給が可能です。
※1日あたり700Wを使用した場合の目安
前モデル※からサイズは約50%、重さは約40%軽量化しコンパクトに。加えて両側面にハンドルを搭載し、両手で重さを分散することができるため、とっさの避難時にも持ち運びやすくなりました。
※Anker 767 Portable Power Station (GaNPrime PowerHouse 2048Wh) との比較
Anker独自の急速充電技術HyperFlash™️により、100%満充電までわずか99分。急な災害で電気が必要になっても、充電の不安がなくなります。
※容量2000Wh帯における重量20kg未満のモデルにおいて。AC充電のみでの充電時間に基づく。外気温や使用環境により充電時間は異なる場合があります (2025年9月時点 Anker調べ)
停電時に約0.01秒で自動切り替えする機能により、バックアップ電源としてご使用いただけます。Anker独自の過充電保護機能により、コンセントに繋いだままで保管可能です。
別売りの拡張バッテリーに対応し、最大5120Whまでバッテリー容量を拡張できます。エアコンなど大型家電を長時間使用したり、より長期間の停電の備えも可能です。
Anker Solix S2000 Portable Power Station
ご家庭のコンセントと同じ1500W出力で、電子レンジなどの高出力家電にも対応。2010Whの大容量で、温めを複数回まかなえます。
2000Wh帯で世界最小・最軽量※のコンパクトな本体はキッチンのすき間にも置きやすく、停電時の自動切り替え機能も搭載。停電しても、いつものキッチンで電子レンジや冷蔵庫を使い続けられます。
※容量2000Wh帯かつAC出力ポートを5つ以上搭載しているリン酸鉄リチウムイオン電池搭載モデルにおいて (2026年5月時点 Anker調べ)
こんな人におすすめ
キッチンに置いたまま、停電時もいつもの電子レンジや冷蔵庫を使いたい方

コンパクトなのに2010Whの大容量で、停電から復旧までの空白期間をカバーし、大切な食料を守り抜きます。電子レンジなどの高出力家電にも対応し、停電時もいつもの暮らしを支えます。
※容量500Lクラスの冷蔵庫の平均消費電力 (30W) をもとに算定。実際の使用時間は、周囲温度、庫内設定温度、扉の開閉頻度、収納量などにより異なります
キッチンのすき間やリビングの隅にも圧迫感なくすっきりと収まる省スペース設計。軽量化により、持ち運びもさらに快適に。前モデル※と比較し、約36%の小型化と約14%の軽量化を実現。
※Anker Solix C2000 Gen 2 Portable Power Station
冷蔵庫などの置きっぱなし家電は背面に接続してスッキリ配線。前面との使い分けで、コードが絡まらずスマートに設置できます。配線が目立たず生活感を抑えられるため、おうちのインテリアを邪魔することもありません。
ハイパワー出力対応で、冷蔵庫だけでなく電子レンジや照明などの主要家電を複数同時に稼働可能。停電時でも不便を感じることなく、普段どおりの生活を維持できます。
独自技術「OptiSave™」で無駄な放電を20Wから6Wまで激減。長期保管でもバッテリーが減りにくく、災害時もすぐに使えて安心です。
バッテリーの進化で6,000回※の充放電に対応。毎日の普段使いから万一の防災対策まで、15年間にわたって長く頼れます。アプリの「超急速充電」モードで、最短108分で満充電完了。突然のゲリラ豪雨や落雷予報に気づいてからでも、停電に備えて素早く満充電にできます。
※電池容量が初期容量の80%まで劣化するまでの充放電回数
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