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公開日:2024.11.19

ポータブル電源でエアコンは何時間動かせる? ポータブル電源の選び方や注意点を解説!

ポータブル電源でエアコンを動かすことは可能です。近年、高性能なポータブル電源の登場により、家庭用エアコンの稼働が現実的になりました。災害時やアウトドアなど、通常の電源が使えない状況でも快適な空間を作り出せるのがポータブル電源の魅力です。ただし、エアコンの消費電力は大きいため、適切な容量と出力を持つポータブル電源を選ぶことが重要です。この記事では、エアコンを動かすためのポータブル電源の選び方や注意点について詳しく解説します。

目次:

    ポータブル電源でエアコンは動かせる

    結論、ポータブル電源でエアコンを動かす事は可能ですが、いくつかの条件があります。

    エアコンの電圧が100Vである

    ポータブル電源でエアコンを動かすためには、まず使用するエアコンの電圧が100Vである事が重要です。一般家庭用のエアコンの多くは100V仕様ですが、大型や業務用のエアコンには200V仕様のものもあります。200V仕様のエアコンは一般的なポータブル電源では動かせません (※) 。エアコン本体やリモコン、取扱説明書などに記載されている電圧情報を必ず確認してください。

    (※) 一部製品を除く

    200Vのエアコンでも動かせる「Anker Solix F3800 Portable Power Station」

    Anker Solix F3800 Portable Power Station」は合計最大5000Wを誇る出力で、 消費電力の大きな家電にも同時に複数給電が可能です。 200V出力にも対応しているため、 一般的な家電だけでなく大型エアコン、 大型電動工具、溶接機、 電気炉など業務用の高電圧機器にも電力を供給できるパワフルさを備えています。

    ポータブル電源の定格電力がエアコンの消費電力を上回っている

    エアコンを安定して動かすためには、ポータブル電源の定格電力がエアコンの消費電力を上回っている必要があります。

    エアコンの消費電力目安

    機種や運転モードによって大きく異なりますが、一般的な消費電力の目安は以下の通りです。

    エアコンの種類

    消費電力目安

    小型 (6畳用)

    約500W〜600W

    中型 (10畳用)

    約800W〜1000W

    大型 (20畳用)

    約1500W〜2000W

    ポータブル電源の定格出力

    定格出力とは、ポータブル電源が安定して供給できる電力の出力を意味します。先ほど見たエアコンの消費電力をポータブル電源の定格出力が上回っているか、Ankerの製品を例に確認していきましょう。

    製品

    モデル

    定格出力

    Anker 521 Portable Power Station (PowerHouse 256Wh)

    小型軽量モデル

    300W

    Anker Solix C800 Portable Power Station

    中容量モデル

    1200W

    Anker Solix C1000 Portable Power Station

    大容量モデル

    1500W

    Anker 767 Portable Power Station (GaNPrime PowerHouse 2048Wh)

    超大容量モデル

    2000W

    Anker Solix F3800 Portable Power Station

    最大容量モデル

    5000W

    小型・中型のエアコンは中容量モデル以上のポータブル電源、大型のエアコンは超大容量モデル以上のポータブル電源であれば動かす事ができます。

    ポータブル電源の瞬間最大出力がエアコンの起動電力を上回っている

    エアコンは運転開始時に高い起動電力を必要とします。一般的な消費電力が600Wのエアコンの場合、起動時に1500W以上の電力を必要とする場合が多いようです。ポータブル電源がその瞬間の高い電力に対応できないと、エアコンが動作しない可能性があります。ポータブル電源の瞬間最大出力がエアコンの起動電力をカバーしているかを確認しましょう。

    ポータブル電源の瞬間最大出力

    製品

    モデル

    瞬間最大出力

    Anker 521 Portable Power Station (PowerHouse 256Wh)

    小型軽量モデル

    600W

    Anker Solix C800 Portable Power Station

    中容量モデル

    1600W

    Anker Solix C1000 Portable Power Station

    大容量モデル

    2000W

    Anker 767 Portable Power Station (GaNPrime PowerHouse 2048Wh)

    超大容量モデル

    2400W

    Anker Solix F3800 Portable Power Station

    最大容量モデル

    7500W

    何時間動かせるの?

    次に、エアコンをポータブル電源で何時間稼働させられるかを見ていきましょう。これは、ポータブル電源の「容量」とエアコンの「消費電力」によって決まります。

    ポータブル電源の容量

    ポータブル電源の容量が大きいほど、消費電力が大きい機器を長時間使用する事ができます。ポータブル電源の容量を示す値として、ワットアワー (Wh) が使われます。ワットアワー (Wh) は電力 (W) × 時間 (h) で算出します。電力ロスが発生することからこの容量を全て使うことはできないため、80%を掛ければ実際に使うことのできるおおよその容量がわかります。

    例えば、消費電力が600Wのエアコンを、1056Whのポータブル電源で動かす場合、理論上は次のような計算になります。

    • 1056Wh × 80% ÷ 600W = 約1.408時間 (※)

    つまり、1056Whのポータブル電源では600Wのエアコンを約1時間24分稼働させることが理論上可能です。

    (※) 理論値のため、実際の稼働時間とは異なります。

    参考

    ポータブル電源の容量

    使用可能時間 (600Wのエアコン)

    500Wh

    約40分

    1000Wh

    約1時間20分

    2000Wh

    約2時間40分


    エアコンを動かすためのポータブル電源の選び方

    エアコンを効果的に動かすためのポータブル電源を選ぶには、いくつかの重要なポイントがあります。以下に、具体的な選び方のポイントを詳しく解説します。

    ポータブル電源の出力

    先ほど確認した通り、エアコンを動かすためのポータブル電源を選ぶ際、最も重要なのはポータブル電源の出力です。出力については、定格出力と瞬間最大出力の両方を考慮し、定格出力がエアコンの通常運転時の消費電力よりも高い値、かつ瞬間最大出力がエアコンの起動電力よりも高い値であるポータブル電源を選びましょう。

    エアコン以外の電化製品も同時にポータブル電源から給電する場合は注意が必要です。例えば、消費電力が600Wのエアコンと消費電力が300Wのホットカーペットを使用する場合は合計値である900W以上の定格出力が必要となります。

    ポータブル電源の容量

    容量に関しては、エアコンの使用時間を考慮して選択します。エアコンの消費電力を確認の上、何時間使用するかを想定して必要なワットアワー (Wh) を検討しましょう。出力と同様に他の電化製品も同時に給電する場合は、消費電力の合計値で計算してください。

    安全性と耐久性

    ポータブル電源の安全性と耐久性は、特にエアコンのような大電力を消費する機器を使用する場合、非常に重要です。本体の安全性に関しては特に、バッテリー劣化による発熱を防ぐ機能が備わっているかが重要です。また、万が一のトラブルに備え、保証期間やアフターサービスが充実した製品を選択することが望ましいです。Ankerのポータブル電源はバッテリーの安全性を証明する最も厳しい試験と言われる「釘刺し試験」に合格し、高い安全性を備えています。さらに、業界トップクラスの最大5年保証 (※1) に加えて、自社コールセンターの専門スタッフによる安心のカスタマーサポートやご使用済みポータブル電源の回収サービス (※2) を実施しており、安心して長期で使用できます。

    (※1) 2022年3月23日時点、Anker調べ。Anker Japan 公式オンラインストア会員を対象に、通常18ヶ月の製品保証を5年へ自動延長いたします
    lithium-ion-battery005
    (※2) ポータブル電源回収サービスは、弊社製品限定、送料はお客様ご負担となります

    充電方法と速度

    エアコンは消費電力が高いため、ポータブル電源への充電方法と速度は実用性を大きく左右します。まず、コンセントからの充電速度に注目しましょう。特に重要なのは急速充電に対応しているかどうかです。「Anker Solix C1000 Portable Power Station」は急速充電に対応しており、独自の急速充電技術HyperFlash™️により100%満充電までわずか58分 (※) で済みます。

    (※) 20°Cのテスト環境下におけるAnker調べ。専用アプリで超急速充電モード設定時。通常モードでは約90分です。外気温や使用環境により充電時間は異なる場合があります

    またソーラーパネルからの充電に対応している場合、屋外や災害時で電源確保が難しい状況でも、ポータブル電源充電が可能です。例えば、Ankerの「Anker Solix PS200 Portable Solar Panel」は最大200Wの発電性能を備えております。容量が768Whである「Anker Solix C800 Portable Power Station」を約4時間 (※) で満充電にできる性能です。充電するポータブル電源の容量によって最適な発電性能も異なりますので、ポータブル電源の容量を加味した上で検討するのがおすすめです。

    (※) 天候や使用環境により実際に発電できる電力量は大きく変化するため、時間は異なる場合があります

    ポータブル電源でエアコンを動かす際の注意点

    ポータブル電源でエアコンを動かす場合にはいくつか注意すべき点があります。

    他の家電使用は控える

    エアコンは消費電力が高いため、ポータブル電源の負荷を軽減するために、エアコン使用時は他の家電の使用を控えることをおすすめします。同時に多くの電力を必要とする家電を使用するとエアコンの稼働時間が短くなります。

    ソーラーパネルで充電

    アウトドアや長時間の停電時にエアコンを使用する場合、ポータブル電源の容量だけでは長期間の使用が難しい場合があります。このような場合、ソーラーパネルを使用してポータブル電源を充電しながら使用するのがおすすめです。

    使用時間の管理

    アコンは消費電力が大きいため、ポータブル電源の残量を常に確認し、計画的に使用することが必要です。バッテリー残量が少なくなった際に備えて、予備の電源や充電方法を確保しておくことをおすすめします。

    おすすめの利用シーン

    災害時の非常用電源として

    災害時にポータブル電源でエアコンを動かすことは、非常に効果的な対策となります。大規模な停電が発生した場合でも、ポータブル電源があれば必要最低限の電力を確保でき、エアコンを使用して快適な環境を維持できます。特に、夏の猛暑や冬の厳寒時には、エアコンの使用が命を守る重要な役割を果たします。熱中症や低体温症のリスクを大幅に軽減できるのです。また、高齢者や乳幼児、持病のある方にとっては、温度管理が特に重要であり、エアコンの使用は健康維持に直結します。

    さらに、医療機器を使用している方にとっては、ポータブル電源は文字通り生命線となります。平常時から十分な容量を持つポータブル電源を用意し、定期的に充電状態を確認しておくことで、いざという時の安全と快適さを確保できます。また、ソーラーパネルと組み合わせて使用することで、長期の停電にも対応できる体制を整えることができるでしょう。

    キャンプや車中泊での利用

    夏のキャンプや車中泊の際に、エアコンを使用できることは大きな魅力です。暑さで眠れない夜も、エアコンがあれば快適な睡眠環境を確保できます。さらに、ポータブル電源はエアコン以外の電化製品も動かせるため、調理器具や照明、携帯電話の充電など、多目的に活用できます。

    例えば、電気ケトルで温かい飲み物を作ったり、ノートパソコンを使って仕事をしたりすることも可能です。ソーラーパネルと組み合わせて使用すれば、長期のキャンプでも電力を確保し続けることができます。

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