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モバイルバッテリーのトラブルシューティングガイド
モバイルバッテリーをいざ使おうと思った時に「なぜか充電できない」というトラブルに見舞われた経験はありませんか?
この記事では、充電できない主な原因と、誰でも簡単に試せる対処法を順を追ってご案内します。下の質問からあなたの状況に合うものを選択して、解決策へ進んでください。
目次:
まず試して!基本のチェックリスト
モバイルバッテリーの残量はありますか?
意外と見落としがちなのが、モバイルバッテリー自体の充電切れです。「充電できない!」というトラブルの、もっとも多い原因のひとつかもしれません。
確認方法
- LEDライト 本体のボタンを押すと、光の数で残量を教えてくれます。全部点灯なら満タン、1つなら残りわずか、といった具合です。
- デジタル画面 モデルによっては、数字で「100%」のように正確な残量が液晶ディスプレイに表示されるものもあります。

バッテリーを充電しましょう
モバイルバッテリー自体の残量がないようです。まず、モバイルバッテリー本体を充電してください。充電してもランプが点灯しない、または残量が増えない場合は下のボタンを押してください。
ケーブルをさす場所は合っていますか?
モバイルバッテリーには、電気を入れるための入力用ポートと、電気を出すための出力用ポートがあります。スマホなどを充電する場合は「出力用(OUT)」ポートに接続してください。
ポートの見分け方
- 入力用 (IN) モバイルバッテリー自体を充電するためのポート。
- 出力用 (OUT) スマホなどを充電するためのポート。
- 入出力兼用 (IN / OUT) 両方に対応したポート。

製品によっては、ポートに入出力の記載がない場合があります。ご不明な場合は、製品ページで仕様をご確認いただくか、Ankerのカスタマーサポートへお問い合わせください。カスタマーサポートはこちら。
ケーブルやモバイルバッテリーに異常はありませんか?
使用しているケーブルやモバイルバッテリーが、実は壊れていた、というケースもよくあります。もし、見た目の異常が見つかったら、ショートや発火の危険があるため、すぐに使用を中止してください。
危険なケーブルのチェックリスト
- ケーブルの線がむき出しになっていないか
- コネクタ部分がグラグラしたり、曲がったりしていないか
- ケーブル端子の内部のピンが折れていないか
- ケーブルに「折れ癖」や「ねじれ」がないか
- 焦げたような跡や、溶けたような部分はないか
危険なモバイルバッテリーのチェックリスト
- 本体がパンパンに膨らんでいる
- 触れないほど熱くなる
- 異臭がする
すぐに使用を中止してください
故障したケーブルやモバイルバッテリーの使用は、ショートや発火の原因となり非常に危険です。すぐに使用を中止し、新しいものと交換してください。
まだ解決しない場合
原因を探ろう!2つのパターン別解決法
基本チェックで解決しなかった場合、詳しく原因を探っていきましょう。
あなたの状況はどちらに近いですか?
モバイルバッテリー自体が充電できない場合
コンセントにつないでも本体のランプが光らない、充電が増えない時の対処法です。順番にお試しください。
ケーブルや充電器を確認・交換してみる
使用しているケーブルや充電器に問題があるかもしれません。他のもので試して原因を特定します。
- 充電器のW数 (出力) を確認する モバイルバッテリー本体の充電に必要なW数 (ワット数) を満たしているか確認します。出力が5V=1AのUSB-A充電器など、出力が弱い充電器では、充電が始まらない場合があります。
- 充電ケーブルを交換する 別のUSBケーブルで充電できるか試します。もし充電できた場合、ケーブルに不具合があるためケーブルをお取替えください。
- USB充電器を交換する 別のUSB充電器で試します。もし充電できた場合、充電器に不具合があるため充電器をお取替えください。
- 他の機器を充電してみるモバイルバッテリー以外のデバイス、スマホやイヤホンなどを充電できるか確認します。もし充電できた場合、充電器とケーブルには問題がないことがわかります。
電源を変えてみる
ご使用のコンセント自体に問題がある可能性も考慮して、以下をお試しください。
- 壁のコンセント 同じコンセントで、照明など他の家電が使えるか確認します。
- パソコンやハブのUSBポートUSBポートがバッテリーの充電に必要なW数 (ワット数) を満たしているか確認し、別のUSBポートも試します。出力が5V=1Aなどの弱いUSBポートでは、充電が始まらない場合があります。(パワーが弱いことが多いので壁コンセントが推奨です)
USB Type-Cの特性について
USB Type-Cは電力を双方向に送れる特性があります。そのため、パソコン等のType-Cポートから充電しようとすると、モバイルバッテリーを充電したいのに、逆に「モバイルバッテリーからパソコンへ」充電 (給電) してしまうことがあります。
ポートのほこりを掃除する
入力ポートのゴミが接触不良の原因かもしれません。
- 推奨 エアダスターでゴミを吹き飛ばします。
-
注意しながら綿棒などで、そっとゴミをかき出します。
※ポート内を傷つけたり綿棒などが中に詰まったりしないようご注意ください。そのようなことが起きた場合は保証対象外となります。 - NG金属製のピンでの清掃や息を吹きかけるのは、ショートやサビの原因になります。
バッテリーの温度を確認する
バッテリーは温度に敏感です。熱すぎたり冷たすぎたりすると安全機能が働くことがあります。常温の室内に30分~1時間ほど置き、バッテリーが室温になじんでから再度試してください。
熱くなったバッテリーを冷蔵庫で冷やすのは絶対にやめてください。内部が結露し故障の原因になります。
長期間充電していなかった場合は?
モバイルバッテリー自体の充電を3ヶ月以上していないと、過放電状態となり不具合が発生しやすいです。その場合、半日以上USB充電器でモバイルバッテリーを充電してください。それにより過放電が改善される可能性がございますが、電池の使用サイクルは大幅に消費されております為、ご注意ください。
長期放置後の再充電はご注意ください
長期間放置したバッテリーを再充電する際、内部劣化によりリスクが高まる場合があります。
- 充電中に異変(異臭や異常な発熱)を感じる
- 接続してしばらく(15〜30分程度)待っても反応が全くない
上記の場合は無理に充電を続けず、直ちに使用を中止してください。
スマホなどを充電できない場合
バッテリー残量は十分なのに、スマホに繋いでも反応がない時の対処法です。
バッテリー残量とケーブルをもう一度確認
- 残量の再確認 もう一度モバイルバッテリーの残量があるか確認します。
- ケーブルを交換する 別のケーブルで充電できるか試します。
- 他の機器を充電してみる モバイルバッテリーでイヤホンなど別の機器を充電できるか確認します。
USB Type-Cケーブルの特性について
USB Type-Cケーブルは双方向の電力供給に対応しているため、接続時にバッテリー残量が多い方の機器から少ない方の機器へ自動的に給電を始めることがあります。スマホを充電したいのに、逆にスマホがモバイルバッテリーを充電してしまう場合は、この現象が原因かもしれませんので、モバイルバッテリーを再度充電しましょう。
スマホ側のポートを掃除する
スマホの充電ポートは意外とほこりがたまります。「ポートのほこりを掃除する」で紹介した安全な方法で、スマホ側のポートを優しく掃除してみてください。
※ポート内を傷つけたり綿棒などが中に詰まらないようご注意ください。弊社ではスマホの保証は対応していません。
スマホの設定を見直す
スマホ側の機能が原因で充電が止まっていることがあります。
- スマホを再起動する 一時的なソフトウェアの不具合かもしれません。まず再起動を試しましょう。
- OSを最新にする OSのバージョンが古いと影響が出ることがあります。「設定」アプリからアップデートを確認してください。
-
「バッテリーの最適化」機能をオフにする
「80%で充電が止まる」場合の対策です。
- iPhone 「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」→「バッテリー充電の最適化」をオフ
- Android「設定」→「バッテリー」内の「アダプティブ充電」や「いたわり充電」などをオフ(名称は機種によります)
最終チェックと寿命のサイン
ここまでの全てを試しても解決しない場合、バッテリーのリセットや、寿命の可能性を考えます。
モバイルバッテリーをリセットする
内部の安全回路がロックされている場合、リセットで直ることがあります。
- 方法1取扱説明書等にリセット方法の記載がある機種は、リセット操作を試してみる。
- 方法2 充電器につないだまま数時間~一晩放置すると、復活することがあります。
寿命かも?危険なサインを見分ける
危険信号!すぐ使用中止
- 本体がパンパンに膨らんでいる
- 触れないほど熱くなる
- 変なにおいがする
これらの症状は内部異常のサインです。特に膨張は火災の危険性が高いため、絶対に充電・使用せず、すぐに使用を中止してください。
寿命が近いサイン
- 満充電まで異常に時間がかかるようになった
- 満タンのはずが、すぐ空になる
- 充電しても100%までの満充電にならない
- 動作パフォーマンスが低下し、LEDなどがうまく点灯しない
これらのサインが複数当てはまる場合、安全のためにも新しい製品への買い替えを検討しましょう。
解決しない場合はカスタマーサポートまで
すべての対処法をお試しいただいた上で、それでも改善が見られない場合、製品自体の故障や不具合の可能性があります。
Anker Japan 公式オンラインストア、または正規取扱店で購入された製品には保証期間が設けられています。
保証期間内であれば交換対応などが可能ですので、ぜひ一度カスタマーサポートへご相談ください。
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