モバイルバッテリーの安全を考えるANKERのこだわり

スマートフォンやPCの充電に欠かせないモバイルバッテリー。毎日持ち歩くものだからこそ、Ankerは「充電できる」こと以上に「安全である」ことを最優先に設計・開発を行っています。

本記事では、Anker製品がお客様の手元に届くまでにどのような検証を経ているのか、そして製品そのものにどのような安全機能が備わっているのか、その裏側にあるこだわりをご紹介します。

徹底した「3段階」の品質検証

モバイルバッテリーは、高密度なエネルギーを凝縮した精密機器です。万が一の不具合が生活に支障をきたし、時には大きなリスクにもなり得るからこそ、品質管理は製品の価値そのものを左右する生命線といえます。

Ankerでは、最終的な検品を単なる通過点と捉えるのではなく、構想段階から製造後まで一貫して厳しい目を光らせることで、揺るぎない安全性を追求しています。具体的には、製品がお客様の手元に届くまでに、以下の3つのフェーズで厳重な検証を行っています。

① 設計・開発段階

② 量産開始前（プレ生産）

③ 量産開始後

各フェーズでは、電気系統から環境耐性に至るまで多角的な検証を実施します。過充電や短絡を防ぐ保護回路の動作確認、実容量や急速充電の性能テストはもちろん、極端な温度変化、高湿度、落下、振動といった過酷な状況下での耐久性を評価する厳格な試験も欠かしません。

さらに、数百回に及ぶ充放電による寿命テストや、各国の法令適合性の確認も徹底。ユーザーが長期間にわたって安心して使い続けられるよう、業界トップクラスの高い品質基準を設けています。

モバイルバッテリーの外殻

安全への配慮は、目に見えない内部の基板やバッテリーセルだけに留まりません。Ankerではバッテリーを覆うケース「外殻」についても、単なるデザイン性や手触りの良さだけでなく、安全への配慮がなされています。

Ankerのモバイルバッテリーの外殻には、米国のUL94規格 (プラスチック材料の燃焼性試験) に適合した難燃性素材を使用しています。

炎や高温に晒された場合でも、プラスチックが燃え広がらないよう設計されており、火災事故の拡大を防ぐ役割を果たします。

多重保護

モバイルバッテリーは、スマートフォンなどのデバイスをいつでも充電できるよう、内部に大きな電力を蓄えています。「巨大なエネルギー」をカバンに入れて持ち歩くからこそ、そこには何よりも妥協のない安全性が求められます。

Ankerでは、お客様が毎日を安心して過ごせるよう、独自の保護機能パッケージ「多重保護機能」を製品に採用しています。

保護機能とは、電気のトラブルを瞬時に検知し、事故になる前に電気を止める安全装置の役割を果たします。
電気の流れや使用環境に合わせて、保護機能は大きく4つのステージで常に監視を行っています。

入力保護機能

充電器からモバイルバッテリーへ電気が流れ込む「入り口」でのトラブルを防ぎます。

入力過電圧保護
コンセントからモバイルバッテリーへ、電気が入ってくる時のトラブル (過電圧など) を防ぎ、モバイルバッテリー本体が壊れるのを防ぎます。

入力過電流保護
異常な量の電流が流れ込んだ際、電流を制限または遮断し、発熱やケーブルの焼損を防ぎます。

入力短絡保護
ケーブルの断線やホコリによるショートを検知し、即座に電源を切り火災リスクを回避します。

出力保護機能

モバイルバッテリーからスマホなどへ電気を送る「出口」で、大切なデバイスを守ります。

出力過電圧保護
内部トラブル等で電圧が跳ね上がった際（過電圧サージ）、給電を停止してスマホの基板故障を防ぎます。

出力過電流保護
異常な電流が流れた場合、出力を低下・遮断し、デバイスのバッテリー劣化や発熱を防ぎます。

出力短絡保護
出力ポートや内部基板上のショートを検知し、瞬時に出力を遮断。カバンの中などでの事故を防ぎます。

過負荷保護
定格を超えた電力要求があった際、無理な稼働をストップさせます。

セル保護機能

エネルギー密度が高いリチウムイオン電池を様々なリスクから守ります。

過充電保護
電池の電圧が規定の上限値に達した瞬間に、自動的に充電をストップさせる機能です。満充電後も電気が流れ続けることを防ぎ、バッテリーの膨張や破裂といった事故を未然に回避します。

過放電保護
電池残量がゼロになり劣化・故障してしまう前に、出力を強制停止してバッテリー寿命を延ばします。

温度保護
高精度の温度センサーが常時監視。規定値を超えると出力を調整または停止し、熱暴走や低温火傷を防ぎます。