AIカメラによるエラー検知機能は、AnkerMake Studioソフトウェアでスライス処理したファイルでのみご利用いただけます。
AIを有効にすると、レイヤーごとにプリントモデルが撮影され、AnkerMake Studioでシミュレーションした画像と比較します。 AIが異常を検知した場合、下記画像のようなエラーメッセージが表示されます。
ファーストレイヤーをプリントすると、Z軸が50mmまで上がり、カメラがより鮮明に視覚的に比較できるようになります。
AIがプリントを異常検知した場合は、以下のエラーメッセージが表示されます。
併せてプリントモデルの印刷状況を観察していただくことをお勧めします。エラーが発生した場合は、直ちにプリントを中止してください。エラーではなく警告のみ発生する場合は、そのまま印刷処理を続行していただいても問題はございません。
・ プリントモデルがバラバラになる問題
プリントがホットベッドに密着していない場合、途中でプリントモデルが本来の位置から外れることがあります
プリントモデルとホットベッドの接着面の表面積が、下の画像のように少なくないかどうかを確認してください。表面積が少ない場合、AnkerMake Slicerの [Expart mode] > ビルドプレート密着性 > ビルドプレート接着タイプ > ブリム で接着面積を増やしてください。
プリント温度の設定が、フィラメントの推奨温度の範囲内かどうかご確認ください。
ホットベッドの温度がフィラメントの推奨温度より低い場合、ホットベッドの温度を上げてください。
PLA+…65℃未満推奨
ABS/PETG…100℃未満推奨
・フィラメントの詰まりでプリントが中断された後、再びフィラメントが押し出されるようになった場合(下図参照)。
フィラメントホルダーが適切な向きで回転するようにセットしてください。フィラメントを押し出すときの抵抗が減り、引っ張る力の不足による不具合を防ぐことができます。
・Y軸のレイヤーがずれている場合
・ Y軸ベルトが引っかかるような異物がY溝に落ちていないかご確認ください。
・ X軸とY軸のベルトの張りをご確認いただき、ネジを締める、もしくは緩めて張力を調節してください。
調整方法は下記の動画をご参照ください。
・AnkerMake SlicerでExpert Modeを使用する場合、ジャークの設定を有効にしてください。プリントの品質を確保するために15mm/sに設定することを推奨します。Expert Mode > スピード > ジャーク制御を有効にする
・フィラメントが押し出されても、何もプリントされない場合
エクストルーダーからフィラメントが押し出されるのに何も印刷されない状態は、ノズルが詰まっている場合があります。
フィラメントホルダーが絡まっていないか、うまくフィラメントが送れているか確認してください。プリントを一時停止して、エクストルーダーからフィラメントを取り出し、フィラメントの絡まりをほぐすか、新しいフィラメントをご使用ください。
・ノズルが詰まっていないかご確認ください。
本体を220℃に予熱し、フィラメントを手動でエクストルーダーに送り込み、フィラメントが押し出せるかどうか確認します。
上記のトラブルシューティングで解決しない場合、次の動画の手順でノズルを清掃してください。(動画は英語です)
1). 装填されているフィラメントをすべて取り除き、本体を180℃に予熱し、エクストルーダーを200mmに上げて、X軸の中央に移動させます。
2). 180℃になったら針など先端の細いものをノズルに差し込みます。
3). 詰まりが解消されるまで、針などで軟化したフィラメントを突き刺して取り除いてください。(溶けた残留フィラメントでの火傷に充分ご注意ください。)
4). フィラメントを押し出し、ノズルの詰まりがないことを確認します。
タッチパネルで [コントロール] > [押し出し] > [ロード] をタップします。
上記の手順を、詰まりが解消されるまで繰り返してください。
ノズルの清掃で解決しない場合は、以下の記事の手順に従って、ノズルまたはホットエンドを交換してください。
・エクストルーダーを分解し、ギアが動くかどうかを確認します。
・下記画像をご参照の上、Type-Cケーブルがしっかりと挿入されているかご確認ください。
・下記画像をご参照の上、エクストルーダーのモーターケーブルが緩んでいないか確認し、再挿入してください。
・背面の空気出口から空気が出ているかどうかご確認ください。空気が出ていない場合、エクストルーダーのシェルを分解し、スロートファンを確認してください。緩んでいる場合は、再挿入するか、新しいファンと交換してください。
ノズルの詰まり/フィラメントの漏れ
原因:
・長期間の使用によるノズルの汚れ
・ヒートベッドが不均一、プリントモデルが小さい、特殊な高温素材ABSのため、プリント中にモデルがヒートベッドから離れてしまい、消耗品がノズル全体に巻きついている。
・ノズルが正しくロックされていないため、ノズルから材料が漏れてしまう。
解決策:
1.作業をしやすくするため、AnkerMake M5の電源を入れ、[コントロール] > [位置調整] をタップしてエクストルーダーを200mmまで上げ、X軸の真ん中に移動させます。
2.H2.0レンチを使って、エクストルーダー背面のネジ4本を緩めます。
3.エクストルーダーの上部カバーとノズル・カバーを取り外し、慎重に脇に置きます。
4.H2.0レンチを使用して、底面カバー前面のネジを緩め、底面カバーを取り外します。
5.タッチパネルで [予熱] > [予熱を開始] をタップし、ノズルが220℃に予熱されるのを待ち、10分間保温した後、針など先端の細いものを使ってフィラメントをゆっくりと清掃してください。
ご注意
・加熱されたノズルは高温のため、火傷をしないように充分ご注意ください。
・クリーニングがうまくいかない場合は、ノズルを240℃に予熱してお試しください。さらに、ABSやTPUなどの高温のフィラメントを印刷する場合は、製品の対応温度応じて予熱温度を上げてください。
・サーミスタの線が切れないように、ゆっくり優しくクリーニングしてください。
・エアガイド(緑色の部品)を先に取り外してください。発熱線とサーミスタ線の接続部分が取り外しにくい場合は、ヒートガンなどを使って取り外してください。
・タッチパネルで [予熱] > [予熱を開始] をタップし、ノズルが220℃に予熱されるのを待って、10分間保温した後、ピンセットや針先ペンチを使ってノズルの上部をゆっくり清掃してください。
清掃後、ノズルを200℃に予熱し、ソケットレンチでノズルをロックしてください。
清掃中にサーミスタの線が切れた場合は、ホットエンドを交換してください。詳しい操作方法は、以下の記事をご参照ください。
カメラが異物で塞がれている場合、AIは正常に動作しませんのでご注意ください。