AnkerMake M5 メンテナンス
2023.02.01
ノズルの交換方法
1. 本体の電源を入れ、タッチパネルの[予熱]で温度を180度に設定の上、[予熱を開始]でノズルを予熱します。

2. タッチパネルの[コントロール] > [押し出し] >[アンロード]で、エクストルーダーからフィラメントを引き抜きます。抵抗を感じる場合は、エクストルーダーのクリップを押しながらフィラメントを引き抜いてください。


3. タッチパネルの[コントロール] > [位置調整]でエクストルーダーのZ軸を200mm上げた後、本体の電源を切ってホットエンドが冷えるのを待ちます。

4. H2.0の六角レンチビットを使って、エクストルーダーの裏側にある4つのネジを緩めます。

5.エクストルーダーのトップカバーとノズルケースを取り外し、脇に置いておきます。
※ホットエンドが完全に冷えていることを確認してから触れてください。
6.H2.0の六角レンチビットを使って、底面カバー前面のネジを緩め、取り外します。

7.本体の電源を入れ、ホットエンドを180℃に予熱し、ツールボックスからM6ソケットレンチを使い、ノズルのネジを左側(フィラメントホルダー側)に外します。
※ホットエンドを180℃に保ってください。この際、火傷には充分にご注意ください。
※プライヤーをお持ちの場合、ノズルのネジを外す間はプライヤーでヒートブロックを固定していただくことをお勧めします。



8.新しいノズルをスリーブレンチに垂直に固定し、ノズルを右側(タッチパネル側)に垂直に締め付けてください。
※ホットエンドを180℃に保ってください。この際、火傷には充分にご注意ください。

9. 本体の電源を切り、ホットエンドが冷えるのを待ちます。その後、H2.0の六角レンチビットを使用して底面カバーを固定します。
10.トップカバーとノズルケースを元のように組み立て直します。
11.H2.0の六角レンチビットを使用して、エクストルーダーの背面にある4つのネジを締めます。
12. フィラメントをエクストルーダーに届くまで挿入します。エクストルーダークリップを押しながら、抵抗を感じるまでフィラメントを挿入し続けます。

13.本体の電源を入れ、[コントロール] > [押し出し]をタップします。設定温度に達した後、フィラメントが均一かつ連続で押し出せるかどうかご確認ください。
※ホットエンドを180℃に保ってください。この際、火傷には充分にご注意ください。

ご注意
・ノズル交換する際は、危険ですので必ずフィラメント抜いてからお試しください。
・ノズルを取り外す際は左側(フィラメントホルダー側)に外します。
・ノズルを締めるときは右(タッチパネル側)に垂直に締め付けます。 工具などでホットエンドを固定した上で、ノズルが90度の角度になるようにしっかりと締めてください。
・ヒートブロックをねじって変形させないようご注意ください。
ホットエンドの交換方法
・ホットエンドの詰まり
・加熱機能不良
・異常な温度表示
上記の症状が起こった際に交換してください。
ご注意
怪我や火傷、製品の破損につながる恐れがあるため、正しい手順を踏んで交換を行ってください。
1. 本体の電源を入れ、タッチパネルの[予熱] > [予熱を開始]で、ノズルを180℃に予熱します。

2. タッチパネルの「コントロール」>「押し出し」>「アンロード」で、エクストルーダーからフィラメントを引き抜きます。抵抗を感じる場合は、エクストルーダーのクリップを押しながらフィラメントを引き出してください。


3.タッチパネルの[コントロール] > [位置調整]でエクストルーダーのZ軸を200mm上げ、X軸の真ん中に移動させ、本体の電源を切ってホットエンドが冷えるのを待ちます。

4.H2.0の六角レンチビットを使用して、エクストルーダーの背面にある4つのネジを緩めます。

5. エクストルーダーのトップカバーとノズルケースを取り外します。
6.H2.0の六角レンチビットを使用して、底面カバー前面のネジを緩め、底面カバーを取り外します。

7.H2.0の六角レンチビットを使用して、前面冷却ファンの2つのネジを緩め、左右の冷却ファンケーブルを抜いてから、ファンを取り外します。

8.ヒートブロックからシリコンカバーを取り外します。本体の電源を入れ、ノズルを180℃に予熱してください。H1.5の六角レンチビットを使い、ヒートブロックの2本のネジを左側(フィラメントホルダー側)に緩めます。
※ホットエンドを180℃に保ってください。この際、火傷には充分にご注意ください。
※プライヤーをお持ちの場合、ノズルのネジを外す間はプライヤーでヒートブロックを固定していただくことをお勧めします。


9. 本体の電源を切り、ホットエンドが室温まで冷めるのを待ちます。サーミスタとヒーティング用のプラグを抜き、ホットエンドを取り外して新しいホットエンドと交換します。


10. 交換用ホットエンドを製品に垂直に挿入し、H1.5の六角レンチを使用して2つのネジをノズルを右側(タッチパネル側)に締め付けます。ホットエンドの取り付け方向にご注意ください。サーミスタとヒーティング用のプラグは製品の右側にあります。
ご注意
加熱カートリッジ(赤いケーブル)がホットエンドに触れないように引き上げてください。


11. サーミスタとヒーティング用のプラグを差し込み、シリコンカバーを被せます。
12. H2.0の六角レンチビットを使用して冷却ファンブロックを固定し、ファン電源ケーブルを挿入します。
13. 底部カバーのネジをH2.0の六角レンチビットで固定します。
14.トップカバーとノズルケースを元のように組み立て直します。
15.H2.0の六角レンチビットを使用して、エクストルーダーの背面にある4つのネジを締めます。
16.フィラメントをエクストルーダーに届くまで挿入します。エクストルーダークリップを押しながら、抵抗を感じるまでフィラメントを挿入し続けます。

17.[コントロール] > [押し出し]をタップします。設定温度に達した後、フィラメントが均一かつ連続で押し出せるかどうかご確認ください。

X軸・Y軸ベルトの調整方法
X軸、Y軸方向に異音が生じたり、プリントモデルの位置ずれが発生する場合、X軸、Y軸のベルトの調整を行ってください。
詳しくは、下記の動画をご参照ください。 (英語)
ベルトの調整方法
X軸
1. 本体の左肩にあるナットを六角レンチビット H2.5を使って調整します。ナットは時計回りに回すと締まり、反時計回りに回すと緩みます。

2. X軸のベルトの真ん中を押して、ベルトの張りを確認します。

3. タッチパネルの [コントロール] > [モーター] > [ロック] でモーターをロックし、エクストルーダーを動かして異常な音がないか確認してください。

Y軸
1. ヒートベッドを前面に移動させてから、本体後部のナットを六角レンチビット H2.5を使って調整し、2本のY軸のベルトを押して両方の張力が同じであることを確認します。


2.ヒートベッドを後方に移動させて、六角レンチビット H2.0を使用の上、本体の左前方にある左Y軸モーターギアのネジ2本を緩めます。ヒートベッドを20回ほど往復させてベルトの張力のバランスを合わせた後、モーターギアのネジ2本を再度嵌め込み、しっかりと締めてください。

ご注意
手でしっかりとベルトの締め付けを確認し、Y軸の2本のベルトの張力が同じであることをご確認ください。
「AnkerMake M5 」のVホイールの調整方法
下記の動画をご参照ください。
フィラメントの抜き取り方法と残留フィラメントの清掃方法
フィラメントを抜き取る場合
下記のような場合はフィラメントを取り出す必要があります。
・プリント終了後、消耗品を取り出して保管する場合
・他の色、他の種類のフィラメントに交換する場合
・ノズル詰まりやその他の問題が発生した場合
・本体の定期メンテナンス、またはノズルやホットエンドなど一部の部品の交換をする場合
手順
1. 本体の電源を入れます。タッチパネルで [コントロール] > [押し出し] > [アンロード] をタップして、ノズルを予熱します。

2. エクストルーダーの押し出しボタンを押しながら、フィラメント挿入口からフィラメントを抜き取ります。

・残留フィラメントの清掃が必要な場合
フィラメント切れやフィラメント不足の検出アラームが発生した場合、残留フィラメントのクリーニングが必要です。
手順
1. 空圧コネクターの下にあるガスケットを押し、PTFEチューブを引き出して、フィラメントを取り出します。


2. 本体の電源を入れます。タッチパネルで [コントロール] > [押し出し] > [アンロード] をタップしてノズルを予熱します。

3. エクストルーダーの押し出しボタンを押しながら、左肩のフィラメント穴からフィラメントを完全に引き抜きます。

フィラメントを装填する場合
1. フィラメントをフィラメントホルダーにセットします。
2. フィラメントの先 2cmをまっすぐに延ばし、先端を 45°の角度でカットします。(フィラメントが濡れているとプリント品質に影響を与えることがあるので、フィラメントが適切に保管されていることを確認してください。)
ご注意
フィラメントホルダーが適切な向きで回転するようにセットしてください。


3. フィラメントを PTFE チューブに挿し込み、エクストルーダーの上部にある押し出しボタンを押しながら挿入を続けます。抵抗を感じたところで、挿入を止めます。

4.本体の電源を入れ、タッチパネルの [コントロール] > [位置調整] でノズル(Z)を30mm以上上げます。フィラメントを押し出す際に、フィラメントをきちんと押し出しているかどうかを確認するためです。

5.タッチパネルで、 [コントロール] > [押し出し] > [ロード] をタップします。ノズルからフィラメントが押し出されるまで待ち、 [停止] をタップします。

エクストルーダーのモーター/減速ギアのメンテナンス
エクストルーダーを長期間使用した後は、残留フィラメントがノズルを塞ぐ可能性があるためメンテナンスが必要です。
日常メンテナンス
1. メンテナンスを始める前に、消耗品をすべて取り外します。H2.0の六角レンチを使って、エクストルーダー裏面の固定ネジ4本を緩め、エクストルーダーのトップカバーとノズルケースを取り外してください。

2. 空圧ジョイントを押しながら、PTFEチューブをゆっくり引き抜きます。
3. 六角レンチ(H2.5)を使って、押し出しボタンのバネネジを外します。


4. 押出クランプと空圧ジョイントを分離し、押出しギアに付着しているゴミを清掃します。ペーパータオルやブラシなどで拭き取るか、エアガンなどで取り除いてください。


5. 清掃後、H2.5六角レンチを使用して押出クリップのスプリングスクリューを取り付け、締め付けを調整します。
6. エクストルーダーのトップカバーとノズルケースを取り付け、H2.0六角レンチでエクストルーダーの裏面の固定ネジ4本を固定してPTFEチューブをセットしてください。
エクストルーダー・プリント台の偏心ナットの調整方法
プリント台の偏心ナットの動きについて
偏心ナットを調整することにより、エクストルーダーがX軸上をスムーズに安定して移動できるようになります。
エクストルーダーの偏心ナットの調整が必要な場合
・X軸移動時に異音がする。
・ノズルが振れる。
・プリントモデルのX/Z方向に線が発生する。
エクストルーダーの偏心ナットの調整方法
1. 本体の電源を入れ、タッチパネルで [コントロール] > [位置調整]をタップしてエクストルーダーを上昇させ(推奨設定は150~200mm)、電源を切ります。

2. M10レンチを使用して、エクストルーダー下部のVホイールの偏心ナットを、エクストルーダーが左右にスムーズに動くようになるまで時計回りに回転させて調整します。

3. うまく調整できない場合は、2.0レンチを使って、裏面の4つのネジを緩めてください。

4. エクストルーダーのトップカバーとノズルケースを移動して調整します。
5. 2.0レンチを使用して、トップカバーのネジを緩め、カバーを取り外します。

6. M8レンチでVホイールのネジを固定し、3.0 レンチでVホイールを固定します。

7. M10レンチを使って、エクストルーダー下部のVホイールの偏心ナットを時計方向に回転させ、エクストルーダーが左右にスムーズに動くように調整します。

8. 2.0レンチを使用して、底面カバーを固定します。

9. ノズルケースとトップカバーを組み立てます。
10. 2.0 レンチを使って、背面の4本のネジを締めて完成です。

プリント台の偏心ナットの動きについて
プリント台の偏心ナットは、主にプリント台の固定とVホイールの締め付けに使用し、プリント台のY軸方向の動きをスムーズにするためのものです。

プリント台の偏心ナット調整が必要な場合
・Y軸の移動時に異音がする。
・プリント台が揺れる。
・プリントモデルのY方向に線が入る。
プリント台の偏心ナットの調整方法
M10レンチを使用して、プリント台下部の偏心ナット2個を時計方向に回転させて調整し、プリント台が揺れないことを確認した後、台が異音なくスムーズに前後に移動できることを確認してください。
PEIプレートの定期メンテナンス
・プリント前にアルコールなどでプレートを清掃して、PEIプレートの汚れを取り除いてください。
・プリントモデルを取り外した後、PEI プレートにフィラメントが残っていても、無理に取り除かないでください。次のプリント時に除去されます。
・PEI プレートが広範囲に傷ついている場合は、裏返して使用するか、PEI プレートを交換してください。
・PEI プレートが曲がっている場合は、交換してください。
・プリント中にファーストレイヤーがうまく印刷されない場合は、アルコール等でPEIプレートをきれいに清掃し、汚れを取り除いてから、もう一度プリントしてください。
改善しないまたはご不明点がある場合、弊社カスタマーサポートまでお問い合わせください。
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