知っているようで知らない、バッテリーの話

MAGAZINE | コラム

2018/06/29

このエントリーをはてなブックマークに追加
知っているようで知らない、バッテリーの話

スマートフォンやタブレットをはじめ、あらゆるモバイル機器に搭載されているバッテリー。しかし、その特性やメンテナンス方法について正しく理解していると自信を持って言える方はそう多くはないのではないでしょうか。そこで今回は、代表的なバッテリーに関する疑問にお答えして参ります。

よくあるバッテリーに関する疑問

1. バッテリーの平均寿命は、どれくらい?

通常リチウムイオン電池 (一般的なスマートフォンに搭載されているバッテリー) の寿命は、約300回 ~ 500回の充電サイクルと言われています。この充電サイクルを計測する試験では、スマートフォンが100%まで充電された後、完全に充電切れになるまでを1充電サイクルと数え、測定されます。しかし、実際の生活ではバッテリーを100%から0%まで使い切ることは多くなく、使用環境も多岐に渡るため、あくまで目安とご理解ください。

出典 : Battery University (http://bit.ly/2tNN4Cm)

2.  高温・低温下での充電は、バッテリーの寿命に影響する?

最近のバッテリーはある程度の条件下でもしっかりと機能するように設計されていますが、極端な環境下での充電はやはりバッテリーに負荷がかかります。特にリチウムイオン電池は熱に敏感で、バッテリーの温度が約27℃以上になると劣化が始まり、劣化が進むと蓄えられる電力が低下するため、バッテリーの寿命にも影響が出ます。一般的に約5℃ ~ 45℃の環境では問題なく充電ができますが、約5℃を下回る寒い環境下はバッテリーに好ましくない影響を及ぼします。バッテリーの保管や使用は、約5℃ ~ 27℃の範囲です。

3.  どのくらいの頻度で電源を切るべき?

たまに休みが必要なのは、スマートフォンやタブレット等のモバイル機器も同じこと。定期的に電源を切ることで、バッテリーへの負担を軽減することができます。特に睡眠時間は、電源を切るチャンスです。できれば少なくとも週1回は電源を切ることをオススメします。

4. 充電中のスマートフォンやタブレットの使用はバッテリーに悪影響を与える?

充電しながらのスマートフォン使用がバッテリーに良くないというのは、一昔前の話。バッテリーの技術も日々進歩しているので、安価な粗悪品を使わない限りは特に心配する必要はありません。スマートフォンやタブレット等にインストールされているアプリケーションもバックグラウンドで常時更新がなされており、バッテリーという観点から見ると、実はこの更新も充電中に操作することと大きな違いがないのです。ただ先述の通り、バッテリーは熱に弱いので、操作中に機器の発熱を感じたら操作や充電を一度ストップしてください。

5. 新品のスマートフォンやタブレットは使用前に充電を100%にするべき?

新しいモバイル機器を使い始める前に100%まで充電した方が良いという話は、ニッケル電池なら本当です。しかし、一般的なモバイル機器に搭載されているリチウムイオン電池は、約40% ~ 80%の充電の時に最大限の性能が発揮されます。新品のスマートフォン等は通常50%程度はあらかじめ充電されているので、手元に届いた瞬間から問題なくご使用になれます。

6. 充電100%になる前に充電を止めて使用すると、バッテリーの寿命に悪影響?

これも、間違いです。リチウムイオン電池においては、むしろ逆効果にもなり得ます。リチウムイオン電池は充電が約40% 〜 80%の状態のときに最も性能を発揮します。そのため、充電は使用している機器が約10%を下回ってからで大丈夫。とは言え、やっぱり不安といういう方はモバイルバッテリーを活用して最適な充電状態を維持してください。

7. 充電ケーブルの挿しっぱなしはバッテリーに良くない?

最新のスマートフォンやタブレットは随分と賢くなりました。最新のモバイル機器には、過充電を防ぐために100%まで充電されると自動的に給電が止まるよう保護回路が搭載されています。そのため、充電ケーブルを挿したままでもバッテリーへの影響はほぼありません。そして満充電になった後は、微量な電流を流し続け、常に満充電の状態をキープできるように設計されています。また、モバイル機器によっては充電が80%まで達すると電流を弱めバッテリーへの負荷を減らす機能なども存在しています。

8. バッテリーを長持ちさせるため、定期的に100%から0%まで使い切ったほうが良いの?

リチウムイオン電池に関して言えば、これは誤りです。過度な振れ幅 (100%→0%) はバッテリーに不可がかかり、劣化に繋がります。バッテリーの性能を長く保たせるなら、約40% 〜 80%でバッテリー残量を維持しましょう。

まとめ:バッテリーを長持ちさせるためには

バッテリーを出来る限り長く使うためのポイントは、下記の3点です。

・定期的にバッテリーを休ませる

・約40% ~ 80%の間でバッテリー残量を維持する

・過度な温度下での保管や充電を避ける(理想は、約5℃~27℃)

※本記事は、「Getting the Most out of Batteries: The Truth VS What You’ve Been Told」(http://bit.ly/2u6YvoR) を元に作成されています。

※Ankerは、アンカー・ジャパン株式会社またはその関連会社の商標または登録商標です。

関連製品

関連記事