最先端の充電規格、USB Power Deliveryとは?

MAGAZINE | テクノロジー

2018/05/26

このエントリーをはてなブックマークに追加
最先端の充電規格、USB Power Deliveryとは?

デジタル機器の充電に異なるACアダプターが必要だった時代を経て、今ではスマートフォンやタブレット、ノートPC等、多くのデジタル機器がUSBポートを介して充電を行えるようになりました。そんな中登場した、最新の給電規格がUSB Power Delievery(以下USB PD)です。

USB PDは、USB Type-Cに対応した給電規格

USBとは、ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)という規格の略称で、多くのPCやスマートフォン等に採用されている周辺機器接続のための国際規格です。スマートフォン周辺機器として現在使われているUSB端子(USBのコネクター部分)には大きく分けて、USB Type-A、Micro USB、USB Type-Cという3種類の形があり、USB Type-AはノートPC、Micro USBは一部のスマートフォンやデジタルカメラ等に多く採用されてきました。その中で最も新しい端子の規格が2014年8月に登場したUSB Type-Cです。USB Type-AやMicro USBと違い、USB Type-Cは上下対照の形でリバーシブルに使える構造となっており、最新のスマートフォンやMacBook等に採用されています。

今回ご紹介するUSB PDは、このUSB Type-Cという端子に対応した給電規格の一つで、最大100W(20V / 5A)というとても大きな電力の供給を行うことができます。ただし、USB Type-Cだからと言って、必ずしもUSB PDに対応しているわけではありませんので、ご注意ください。

USB PDの給電パワーは従来の20倍

5W(5V / 1A)出力の標準的なモバイルバッテリーやUSB急速充電器と比べると、最大100Wの給電能力をもつUSB PDは20倍ものパワーを持っていることになります。給電するパワーが強いということは、その分充電を短時間で行えるということ。例えば、最大30Wまでの出力が可能な「Anker PowerPort Speed 1 PD30」なら、従来の充電器と比べて約6倍のスピードで充電することができます。 なお、USB PDに対応しているモバイルバッテリーやUSB急速充電器が必ずしも最大100Wの給電能力を有しているとは限りません。というのも、今はまだ給電を受ける側のノートPCやスマートフォンに100Wもの電力が必要な機器が存在していないからです。お使いのノートPCやスマートフォンにUSB PDで給電する場合は必ず、充電にどれくらいの電力が必要かをご確認いただくことをオススメします。

USB PDの性能を発揮させるために

USB PDのパワフルな給電能力を発揮させるためには、充電するデジタル機器(スマートフォンやノートPC等)・充電に使うモバイルバッテリーやUSB急速充電器・その2つを繋ぐケーブルの3点全てが、USB PDに対応した製品である必要があります。もしこのうちの一つでもUSB PDに対応していなければ、その性能は発揮されません。

最大の盲点は、ケーブル。安いものから信頼できるものまで、多くのケーブルが流通していますが、残念ながらなかにはUSB PDを謳いながらも十分な性能を備えていない安価な粗悪品もたくさん出回っています。USB PDは最大100Wという大きな電力供給の可能性をもっているため、ケーブルもその大きなパワーに耐えうる安全性や性能を備えている必要があります。

よきせぬトラブルを避け、安全かつ快適な充電を行うためにも、お持ちのスマートフォンやノートPC、タブレット等に合った信頼できる製品をご選択ください。